- 制定は意外と新しい(1948年〜)
成人の日が国民の祝日として定められたのは1948年(昭和23年)のこと。戦後の復興期に「若者たちが自覚を持ち、国を担ってほしい」という願いを込めて制定されました。実は戦前には存在していません。 - 元々は1月15日
当初は「小正月」にあたる1月15日が成人の日でした。小正月は稲の豊作を祈る日であり、昔から“成長”や“区切り”の意味を持っていたため、この日が選ばれたのです。
2000年のハッピーマンデー制度によって「1月の第2月曜日」に変更され、3連休が楽しめるようになりました。 - “成人”の基準は昔から変わってきた
江戸時代までは男子は数え年で15歳前後で「元服」、女子は13〜16歳頃で「裳着(もぎ)」などを行い、一人前と認められました。つまり昔の「成人」は現代よりもかなり若かったんです。
現代の日本では2022年から「成年年齢」が20歳から18歳に引き下げられましたが、成人式は今も多くの自治体で20歳を対象にしています。 - 世界の成人祝いとの違い
・アメリカ:高校卒業の「プロム」が一種の成人イベント
・メキシコや中南米:女の子の15歳を祝う「キンセアニェーラ」
・韓国:中国と同じく旧暦5月に「成人の日」があり、バラや香水を贈る風習もある
こうして見ると、日本の成人の日は「伝統の小正月」と「戦後の若者への期待」が合わさってできた祝日なんですね。
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