- こどもの日の趣旨
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかり、母に感謝する日」
実は「母に感謝する日」でもあるんです。父の日や母の日とはまた違う角度で、親子のつながりを大切にしています。 - 端午の節句がルーツ
5月5日は元々「端午の節句」。奈良時代に中国から伝わり、邪気を払う行事として菖蒲(しょうぶ)を飾ったり、薬草を浸した酒を飲んだりしていました。
江戸時代になると「菖蒲」が「尚武(武を尊ぶ)」に通じることから、武家の間で男の子の成長を祝う行事になりました。これが現代のこどもの日につながります。 - なぜ鯉のぼり?
鯉は「登竜門」の故事から出世や成功の象徴とされていました。流れの激しい滝を登る鯉の姿に、子どもの健やかな成長を願ったのです。
今でも家庭や地域で鯉のぼりを立てる風習が残っています。 - 兜や五月人形の意味
武士の象徴である兜や鎧は「子どもを守る魔除け」として飾られるようになりました。
現代でも男の子の初節句に兜や人形を贈る家庭が多いですね。 - 食べ物の風習
・柏餅:柏の葉は「新芽が出るまで古い葉が落ちない」ことから、子孫繁栄を象徴
・ちまき:中国由来で、邪気払いと厄除けの意味を持つ
地域によって柏餅派・ちまき派に分かれるのも面白い点です。 - 戦後に祝日化
1948年(昭和23年)に「こどもの日」として祝日に制定されました。それまでは「端午の節句」として伝統行事でしたが、戦後は男女関係なく「子ども全体を祝う日」となったのが大きな特徴です。 - 世界の子どもの日
・国連:11月20日「世界こどもの日」
・中国:6月1日「国際児童節」
・トルコ:4月23日「国民主権と子どもの日」
日本のこどもの日は「伝統の節句」と「現代の子どもの権利尊重」が合体した、独特の祝日なんです。
つまりこどもの日は、
🎏 男の子の節句から発展した祝日
🍡 柏餅やちまきなどの食文化も楽しめる日
🤱 子どもの幸せと母への感謝を同時に祝う日
なんですね。
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