~木のぬくもりにふれる旅と、時を刻む時計と、あの“鉄腕アトム”の機械~
こんにちは。
岐阜県・飛騨地方を旅してきました。今回のテーマは「飛騨の手しごと」。
訪れたのは、「飛騨の匠文化館」と「ミュージアム飛騨」、そして思いがけず出会った鉄腕アトムの撮影に使われた機械の展示です。
この土地には、木工技術だけでなく、“技術を愛する心”が今も受け継がれていることを実感しました。
◆ 木組みに感動「飛騨の匠文化館」
古川の町にある「飛騨の匠文化館」では、釘を使わずに木を組む「継ぎ手」「木組み」の技術を間近で体感できます。
実物大の模型を手に取って組み立ててみると、その精密さに驚かされるばかり。まるで木のパズル。
飛騨の大工たちがいかに自然と対話しながら、家や神社を作ってきたのかが伝わってきます。
◆ 木製の時計。時を“感じる”道具
この文化館や工房を回る中で、出会ったのが木でできた時計。
文字盤、針、枠…すべてが木。その質感と静けさは、プラスチック製の時計とはまるで別物です。
時を刻むたび、木がほんのり鳴っているような優しさ。
「木は時間とともに変化するから、時計も“一緒に年を取っていく相棒”になりますよ」と話す職人の言葉が、今でも心に残っています。


◆ ミュージアム飛騨と、“鉄腕アトム”の夢
次に訪れた「ミュージアム飛騨」は、高山市にある近代的な展示施設。飛騨家具や椅子の試座体験が人気の場所ですが、実はもうひとつ、意外な展示がありました。
それが、「鉄腕アトム」の撮影に実際に使用された機械の展示。
ロボットアニメの金字塔とも言える鉄腕アトム。そのアニメーション制作に使われた、古い機械装置やアナログな仕掛けが、この飛騨の地に保管・展示されているというのは、まさに驚きでした。
機械の動力や構造が細かく再現・解説されていて、テクノロジーと手仕事の境界線を感じさせてくれる貴重な展示です。子どもも大人も夢中になれる、まさに“未来と伝統”が出会う空間でした。

◆ 飛騨の椅子に座るという体験
ミュージアム飛騨の中で、私が特に心惹かれたのが椅子の展示スペースです。
100脚を超える椅子がずらりと並び、その多くに実際に座ることができるのが魅力。
飛騨の木工職人が手がけた椅子は、どれも見た目の美しさだけでなく、座ったときのフィット感や、体を包み込むような感触が素晴らしいです。

◆ ゆったり過ごせる、広々とした休憩スペース
館内には、ゆったりとした休憩スペースもあり、旅の合間にホッと一息つけます。
大きな窓から自然光が差し込み、木の香りと静けさに包まれながら過ごすその空間は、日常の時間の流れまで変えてくれるような心地よさがありました。


◆ 岐阜県民にうれしい特典も!
そしてうれしい情報をひとつ。
なんと岐阜県に在住の方は、身分証を提示すれば入館無料!
地元の方々にもっと飛騨の魅力を知ってほしいという思いから、この取り組みが始まったそうです。
お住まいが岐阜県内の方は、気軽に何度でも訪れることができるのが魅力ですね。

◆ 広くて安心、便利な駐車場
車で訪れる方にとってもうれしいのが、ミュージアムの駐車場の広さです。
ゆったりとしたスペースが確保されていて、大型車や家族連れでも安心して利用できます。
観光バスも乗り入れ可能なので、団体旅行でもアクセス良好です。
徒歩の移動が少なくて済むので、体力に不安のある方やご年配の方にもやさしい施設設計だと感じました。


◆ すぐ近くに「世界の昆虫館」も!
さらに、**すぐ近くには「世界の昆虫館」**があります。
世界中の珍しい昆虫の標本が展示されており、色とりどりのチョウや巨大なカブトムシの姿に子どもたちは大興奮!
ミュージアム飛騨とあわせて立ち寄れば、大人も子どもも満足できる1日コースになります。
まさに“学びと驚きが詰まったエリア”です。

◆ 技術と心が息づく、飛騨のミュージアム
木、時、手仕事、椅子、そして機械技術――
飛騨匠のミュージアムは、ただの展示施設ではなく、「人の暮らしに寄り添うものづくり」が体験できる場所です。
どこか懐かしくて、新しい。
そんな不思議な感覚を残してくれる旅でした。
ぜひ皆さんも、飛騨に訪れた際には、このミュージアムと工房、そして世界の昆虫館までセットで巡ってみてください。
お気に入りの木工品や、記憶に残る椅子との出会いがあるはずです。
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