- 昔は元日だけじゃなくて「正月休み」
現在は1月1日が「元日」として祝日ですが、昔の日本では正月は1日だけの行事ではありませんでした。
平安時代や江戸時代には「松の内(1月7日や15日まで)」の期間を正月とし、その間は仕事を休んで年神様を迎える行事をしていました。つまり、今の感覚でいうと「元日=正月の始まりの日」であり、正月自体は一週間以上続くものでした。 - 明治時代から「1月1日」が祝日に
明治政府が「祝日大祭日」を制定した1873年(明治6年)に「元日」が国民の休日として法律で定められました。
それまでは暦の区切りや習慣としての「正月」だったものが、近代化の流れの中で“公式に”休日となったのです。 - お年玉の起源は神様への供え物
子どもがお年玉をもらう風習は、元々「歳神様にお供えした餅を分け与える」ことから始まりました。これを「御歳魂(おとしだま)」と呼び、それが現代のお年玉につながったとされています。 - かつては旧暦正月が本来の正月
現在は新暦の1月1日ですが、明治5年までは旧暦を使っており、中国や韓国と同じように「旧正月」を祝っていました。今でも沖縄や一部地域では旧正月の風習が残っています。
元日の深掘り豆知識

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