- 祝日の趣旨
「勤労をたっとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日」
働くことを尊び、その成果に感謝するだけでなく、社会全体で「ありがとう」を伝える日です。 - ルーツは「新嘗祭(にいなめさい)」
・古代から続く宮中行事で、その年の収穫物を天皇が神々に捧げ、自らも食して感謝する祭り。
・五穀豊穣を祝う大切な儀式で、飛鳥時代(7世紀)にはすでに行われていました。
つまり勤労感謝の日は、元々「収穫祭」だったんです。 - 戦後に名前が変わった
戦前までは「新嘗祭」として祝われていましたが、戦後のGHQの意向で宗教色をなくすため「勤労感謝の日」として1948年に制定されました。
実際には今でも11月23日には宮中で「新嘗祭」が行われています。 - なぜ11月23日?
・新嘗祭の日がそのまま残った
・稲作の収穫が一段落し、農民が感謝をささげるのにふさわしい日
という農耕の暦に基づいたものです。 - どんなことをする?
・農村では収穫感謝祭や神社での祭り
・学校や会社では「働くことに感謝」のイベントや講演会
・子どもが「働いているお父さんお母さんに手紙を書く」習慣も広がっています。 - 豆知識
・天皇が行う「新嘗祭」は夜を徹して行われる重要な儀式で、即位後最初のものは「大嘗祭(だいじょうさい)」と呼ばれます。
・「勤労感謝」という名前のわりに、実は農耕色がとても強い祝日なんです。 - 世界の類似日
・アメリカ:11月第4木曜日「感謝祭(Thanksgiving Day)」
・韓国:秋夕(チュソク/旧暦8月15日)
・ヨーロッパ各地:収穫祭(ハーベストフェスティバル)
いずれも「収穫に感謝する」行事で、勤労感謝の日と共通しています。
つまり勤労感謝の日は、
🌾 古代から続く収穫祭「新嘗祭」が起源
💼 働く人・自然の恵み・社会への感謝を表す日
🦃 世界の感謝祭ともつながる祝日
なんですね。
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