お盆が近づくと、街のあちこちで見かける「提灯(ちょうちん)」。
あの優しい灯りには、お盆ならではの大切な意味があります。
お盆提灯の意味
お盆提灯は、ご先祖さまや故人の霊が迷わず家へ帰ってこられるように灯す“目印”です。
家の玄関先や仏壇の周りに飾り、その灯りで「ようこそ、帰ってきてください」とお迎えします。
初盆(亡くなって初めてのお盆)の場合は、白提灯を使うのが一般的。
それ以降のお盆は、絵柄や色のついた提灯を飾ります。地域によっては、飾り方やデザインに特徴があることもあります。
飾る時期と片付け
提灯は、迎え盆(8月13日)に火を灯し、送り盆(8月16日)まで飾るのが基本です。
片付けの際は感謝の気持ちを込め、きれいに拭いて来年まで大切に保管します。
初盆用の白提灯は、使い終わったらお焚き上げをする風習もあります。
灯りの種類
昔はろうそくを使っていましたが、最近では安全面からLEDタイプが主流になっています。
火の心配が少なく、長時間灯し続けられるのが嬉しいポイントです。
やわらかな光を見ていると、どこか懐かしく、心が落ち着きます。
お盆提灯は単なる飾りではなく、「大切な人を思い出す時間」をつくるための灯りなのかもしれません。

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