【飛騨古川お寺巡り】静寂と歴史を感じる、本光寺の朝

☆オススメ☆

飛騨古川の静かな朝、白壁の町並みを抜けると、川のせせらぎと共に現れるのが「本光寺」。
今日は、その荘厳で穏やかな空気に包まれる本光寺を訪ねてみました。

白豹山 本光寺──400年の歴史を刻む場所

本光寺は、天文年間(16世紀)に草庵から始まったとされ、浄土真宗本願寺派に属するお寺です。
1904年の古川大火で焼失しながらも、1913年に再建された本堂は、飛騨地域最大級の木造建築。
堂々とした入母屋造の屋根、銅板葺の重厚なつくりは、街の歴史とともに静かに立ち続けています。

朝の光の中、凛と佇む本堂と山門はとても印象的でした。とくに山門は、1995年に名匠・山脇八尋氏の手で建てられたもので、彫刻の細やかさはまさに見どころ。時間を忘れて見入ってしまいます。

仏と文学、ふたつの文化が息づく境内

境内に入ると、まず目に入るのが文学碑。これは小説『あゝ野麦峠』の作者・山本茂実を記念したもので、飛騨の女工たちの姿を今に伝えています。
そして本堂には、蓮如上人の裏書がある「方便法身尊形(絹本着色の本尊像)」が安置されており、岐阜県の重要文化財にも指定されているとか。

歴史の厚みに触れながら、どこかホッとする、そんな場所です。

三寺まいり──冬に灯る祈りの夜

毎年1月15日に行われる「三寺まいり」では、本光寺を含む三つのお寺を巡礼する伝統行事が行われます。
飛騨古川の町が灯りに包まれ、雪の中を着物姿の女性たちがそぞろ歩く様子は、まるで映画のワンシーンのよう。

冬に訪れるなら、ぜひこの幻想的な一夜を体験してみてください。


おわりに:本光寺は“感じる”お寺

観光地として華やかではないかもしれません。
でも、本光寺には「感じる」魅力がたくさんありました。歴史、祈り、そして飛騨という土地の静かな息づかい。
それらがゆるやかに交差するこの場所で、旅の時間がふっとやさしく流れていくのを感じます。

古川駅から徒歩5分。旅の途中に、ちょっと足を止めてみませんか?


後円光寺さんを紹介してから三寺まいりについてブログにしていきたいと思います(*^^*)

本光寺 · 〒509-4235 岐阜県飛騨市古川町弐之町1−17
★★★★☆ · 仏教寺院

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